梅雨じゃなくても湿気ってる。

思い付いた事を、気が向いた時に書いてます。

しめりけ日記1  みかん色の金魚

こんにちは。今、夜の一時です。

最近、時間があるときは熱帯魚屋さんを見て回っています。

 

 小学5年生の夏休みに、祖母と金魚釣りへ出かけたのですが、その金魚釣り堀では釣り上げた金魚を何匹か持ち帰る事が出来ました。

お土産に家に持って帰れ!と言われたので、わたしは自分が釣ったみかん色の金魚を、1匹だけ自宅に連れ帰ることにしました。

 

 わたしの選んだ金魚は、恐らく先天的な奇形だと思うんですが、左眼がありませんでした。

祖母は「それは眼が無いから別のにしな」と言いましたが、わたしはどの金魚よりもそのみかん色の金魚が最も素敵だと思ったので、その金魚を連れ帰りました。決して眼が無くて可哀想だから といった同情心などでは無く、淡いみかん色の身体や、眼の無い部分がふにゅにゅっと凹んでいる様子がとても可愛いと感じたのです。

それに、初めて自分で釣り上げた金魚だったから というのもあったのでしょう。

 しかし、当時わたしが住んでいた家は、冬は暖房をつけてもダウンジャケットを羽織らなければならない程寒くなり、夏はその逆で、冷房をつけても常に蒸し暑く、壁は結露で尋常じゃないぐらい濡れて、綺麗好きな母が毎日こまめに掃除をしていたにも関わらず常に部屋の四隅に黒カビが発生している

という、最低最悪の環境だったので、(後に壁に断熱材が入っていない欠陥住宅ということが判明)結局その金魚も環境の良い祖母の家で飼育される事になりました。

 

 金魚は、祖母の家で他の生き物たちと共にすくすく育ち、初めて出会った時には5センチ程度だった体長が、15センチ近くまで成長しました。そして長生きし、卵をたくさん産みました。

祖母の家には今でも沢山の金魚たちが居ますが、一部はみかん色金魚の子孫のはずです。

 

 どういうわけか近ごろ、そのみかん色の金魚の事を、よく思い出します。是非その金魚が登場する小説を書きたいと思いました。

 なので、最近は時間があれば熱帯魚屋さんに通い、お店の人の許可を得て金魚を観察させて頂いています。

 いっそのこと、金魚を家に連れて帰ろうか?とも思うのですが、現在、他の生き物の飼育を計画中なので、我慢です。

生き物と暮らすのは手間がかかるので、いちどに沢山というのはなかなか難しいのです。

 

これから一緒に暮らす予定の生き物も、祖母が世話してくれていたそのみかん色の金魚のように、元気に長生きさせたいと思います。